貯金は本当に安全?投資アレルギーの日本人
老後2000万円問題が取り沙汰され、にわかに貯金、投資の話題が盛り上がってきた日本ですが、皆さんはどうされていますか?
投資は心配だから貯金をする!という人も多いのではないでしょうか。
実際に日本では投資を行っている人は少数派で、貯金体質の国民性と言われているそうです。
投資は実際に汗水たらして働くわけではないので「楽して稼ぐ」→あぶく銭、危険
という古き良き(?)日本人の感覚が働いてしまうのでしょう。
実際は投資も立派な経済行動で、決して楽をしているわけではありません。当然リスクを理解することが必要ですが、しっかりと下調べを行えば過度に恐れる必要もありません。
そもそも、貯金は本当に安全なのでしょうか?
超有名な画像があります。
これは200年間の株、国債、金、ドルの実質トータルリターンになります。簡単に物の価値と置き換えてもらっても構いません。
これをみて、株式投資を行ってれば儲かったな。と思った人、多いのではないでしょうか。実は大切なのはそこだけではありません。
一番下の米ドルに注目してください。ここ50年くらいで価値が急落しているのが見えると思います。
インフレ(物の価値が上がること)によって貨幣の価値がどんどん落ちているのですね。
日本ではバブル崩壊後デフレが続いていたので実感しにくいですが、50年前を振り返ってみると物価は今よりも大分安かったのです。
話はここがメインでないので割愛しますが、今頑張って100万円貯金して、それを老後資金のために40年間置いておいても100万円のままです。(銀行預金なら利子が付きます)
しかし、40年後には物価が上昇しているために100万円の価値が下落してる可能性があるのです。もしかしたら大卒初任給が100万円くらいになっているかも?そしたら100万円の貯金では1-2カ月しか生活できません。
しかも日本は大量に紙幣を刷り、「量的緩和」を行っています。貨幣価値を意図的に下げているのです。
資本主義国家においてお金の正確な知識というのはとても大切です。
何事もバランスが大切。投資入門に向いている積み立てNISAとは?
なにも全額を投資に回せといっているわけではありません。株価は上昇下降を繰り返しながら長期的には上昇します。
投資をしていれば、株価下降の時には当然資産は目減りするのでその時に貯金が全くなければ生活は困窮します。
ただ、稼いだお金を節約して、全額貯金に回しても老後は安泰とは限りません。
それぞれの家計において良いバランスを考え、貯蓄と投資を行うのが、少なくとも「資本主義の社会」においては最もリスクを低くする方法と言えます。
そんな中、投資についてあまりなじみのない人でも投資に参加しやすい制度が「積み立てNISA」というわけです。
さらに、買える商品は個別株ではなく、投資信託に限定されており、個別株を吟味する必要がないため初心者にもやさしい制度となっています。
当然、プロのトレーダーのような一年間で何千万円も儲かるものではありませんが、商品選びを間違わなければ比較的リスクを抑えながら投資をすることができます。
我が家で採用している銘柄、リターンは?
我が家では2019年から積み立てNISAを利用し始めました。そのため現在で約1年間の運用となります。
日本株、米株ともに非常に堅調なため、毎年このリターンが出るわけではありませんが、個人的におすすめな商品とこれまでの利益を載せていきます。
①三菱UFJ国際-eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
いわずも知れた「S&P500」に連動することを目指した商品です。信託報酬も0.0968%と非常に低く、世界で最も豊かなアメリカ株の成長をしっかりと取り込むことが期待できます。現状最も安全な商品のひとつと考えられます。
ここ1年の損益は約+10.5%と群を抜いています。
②楽天-楽天・全米株式インデックス・ファンド (全米株式)
こちらもアメリカへの投資商品ですが、こちらは米国株式市場全体にリンクするように運用されています。
信託報酬も0.162%と十分に安い。
ここ1年非常に堅調なアメリカへの投資となるので、やや過大評価になっていますが、2019年から始めた結果は+10%となっています。
③三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
投資においてリスクを減らすためには分散投資が良いとされています。
その言葉に最も近い商品で、先進国も新興国も取り込んで全世界の株式に分散投資をする商品です。
短期的に見てしまうと新興国を取り込んでいるためアメリカ株単体には劣りますが、長期で見た時に成長の余地が大きい新興国も取り込めるのが魅力です。信託報酬は0.1144%と非常に安く、11月に0.132%から値下げをしていることも好印象です。毎年かかる信託報酬は少しでも低い方が、長期的なリターンが上がります。
この1年のリターンは+8.5%となっています。
参考:新興国株式
全体の数%ですが、新興国株式のインデックスにも投資しています。
この1年のリターンは+2.5%となっています。
まとめ
いかがでしょうか。
2018年年末は株価の大きな下落があり、2019年1月から始めた積み立てNISAでは非常に良い結果が出ました。
毎年+10%なんか出ていたらそれこそ危険なので来年以降も上昇、下落はあると思いますが、基本的には20年間非課税で行う投資なので途中売却などはしない方針です。
個人投資家の最も大きな強みは結果をすぐに出す必要がないことと言われています。
つまり、将来的に成長する見込みが大きい商品に、自分の投資結果がプラスになるまで長い時間をかけて投資を続けることができるということです。
投資に全く触れていない人は、2020年から積み立てNISAを検討してみてはいかがでしょうか。
私は株式が最もこれから成長すると期待しているので株式に投資をしていますが、不動産や金、それらのバランスファンドなど商品はたくさんあります。まずは投資の世界に触れてみることが大切と思います。
最後に、現在全世界で株高の状態であり、短期的にはマイナスをこうむってしまう可能性が十分にあります。しかし、株価の底を狙うのはそれこそプロトレーダーの域であり、個人、特に兼業トレーダーはじっくりコツコツ、貯金の感覚で取り組むのが良いのではないかと考えています。
資産形成の方法は多くの選択肢がありますね。
将来のためにお金のこと、考えましょう!
では(。・ω・)ノ゙
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