小児科医が子育てに奮闘しています。

小児科医。共働き夫婦。娘が生まれ仕事に子育てに奮闘中。たまに病気についても書きます。子育てについては情報共有して頂けると助かります。

「感謝されない」小児科医になる #私の未来予想図

究極の目標は「感謝されない」小児科医


私が医師として働く中で、目指していることがある。生まれ育った地元に小児救急の基盤を作り、すべての子どもが必要な時に必要な医療を受けられる環境を作ること。
そして、究極の目標は感謝されない小児科医になることだ。

 

 

子育てを取り巻く環境

今の世の中は非常に子育てがしにくい。共働き世帯が増え、でも核家族化が進んで祖父母の協力が得られにくく、集団生活もしないので近所のおばちゃんに見てもらうこともあまりない。保育園が頼みの綱だが、入るには半年以上前から申請が必要で、場合によっては妊婦のうちに保育園の申請をする必要がある。

保育料は高く、仕事をするために保育園に預けるのに働いた分の給料から持っていかれる。所得に応じて保育料が上がるのでバリバリ働いてやろう!なんて気は中々起きない。

一体この国はどこに向かっているのだろうか。人口が減っているなら子育てを全面的に支援して、働けるパパとママが全力で仕事に打ち込める状況を作らなくてはならないと誰もが気が付くはずなのだが。保育料が無償化されるらしいが、とても素晴らしいことだと思う。所得が多い家から保育料とってやれ!なんて生産性を落とすだけでいいことは何もない。

子育てを取り巻く環境は非常にネガティブである。


目標①小児医療の拡充。いつでもどこでも安心できる医療を。

そんな子どもが減っている中、小児科医を取り巻く環境もネガティブである。本来なら子どもが減っているのだから仕事量も減って人が余るだろうと思うのだが、微塵もその気配はない。

一時期よりも減った気がするが少子化はモンスターペアレンツを生み出す。訴訟も多くなる。

これだけネット環境が整っても何を根拠にしているかわからない育児指南がゴロゴロ転がっている。私がブログを始めた理由の中にこれも一部ある。正確な情報によって適切な医療が子どもたちに届くことを願っている。

小児科医は当直が多く、人が少ない地域では激務である。夜間は一般内科の先生が全科当直で小児を見てくれている場合も多い。小児科の魅力を発信し、一人でも多くの人が小児科の重要性を認識し、まんべんなく医療がが行き渡る体制を作りたい。



目標②出生率の向上。子どもが生まれやすい世の中に。

子育てをしやすい環境は出生率を押し上げると考えている。小児科は病気だけ見ていればいいわけではない。小児医療が拡充し、保育環境が改善され、子どもを安心して育てることができる環境が整ったとき、子どもを産もうという家庭が増えていくのではないか。

これは夜間救急に限ったことではない。障害のある子を持って看護が忙しく、次の子を考えられない人たちがたくさんいる。そこに医療や行政が少しでも介入して、昼夜問わず心配なことは気軽に相談ができ、手伝ってもらえる。子育てをバックアップしてくれる体制も整っているし、もう一人生んでみようかな。なんて思ってもらえば小児科医として最上の喜びである。


目標③感謝されない小児科医。生活必需品としての医療を

恐らく目標①を達成できるかどうかで私の人生は終わってしまうだろう。上手くいけば②まで達成できるかもしれない。


でも最終目標としては感謝されない小児科医になりたいと私は思う。

「感謝されない」とはなにも文字通りの意味ではなく、「あって当然」な存在になりたいということである。

普段水道や電気を使っていて、感謝することはないと思う。毎日当然のように使っているから、ありがたみを感じることができないのだ。

いざ地震や洪水などで電気や水道が止まった時に、「なんて不便なのだろう!」と感じるほどそれらは生活に密着している。つまりライフライン、社会インフラの一部として医療が認識されることこそが究極の医療ではないだろうか。

 

最近では、スマホをはじめ、ネット環境はインフラとして「普段は感謝されない」必需品となっているだろう。コンビニやスーパーも都市部に生活している限りは「ありがたい」と思って利用することは少ないはずだ。ここを目指したい。

 

身近にあって普段から必要な時に必要な医療を受けられて、子どもが健康に育つことができる。でも完璧に生活に溶け込んでいるからあまり意識はされない。

そんな存在に私はなりたい。

 

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