民族楽器のレインスティック
皆さんはレインスティックと聞いてピンとくるでしょうか?
レインスティックとは枯れて乾燥したサボテンの内部に、サボテンの針を刺し、小石を入れた民族楽器です。
上下を逆さまにすると、内部の小石が針にあたりながらゆっくりと落ちていき、雨音のようなとてもきれいな音がする楽器です。
www.youtube.com TirakitaJAPAN さん の動画が一番きれいな音が鳴っていました。
何とも不思議できれいな音ではないですか?
なぜ急にこんな話かと言うと、このレインスティック、とてもきれいな音色でリラックス効果もありそうですが、なんと赤ちゃんが泣き止むのです!
以前NICU(新生児集中治療室)にペットボトルに小さなビーズが入ったマラカスのようなものが置いてあり、シャカシャカ振っていると、「先生それマラカスじゃないんですよ」と看護師さんから教えて頂きました。そして看護師さんがレインスティックをゆっくり傾けると雨の音のような、さざ波のような優しい音が鳴り、泣いていた赤ちゃんが泣き止みました(!)
泣いてる赤ちゃんをあやして泣き止ませるのは多くの方に経験があるでしょうが、実はNICUで赤ちゃんを泣き止ませると言うのは治療にとってもとても重要なのです。
通常よりも小さくてあまり多くのミルクを飲めない低出生体重児はギャンギャン泣いてるだけで血糖値が下がったり、余分なカロリーを消費してしまって体重の増加が悪くなったり、本当に状態が悪い子では泣くことで心臓や肺へ負担がかかってしまいます。
なのでNICUでは大きな物音を立てないようにしたり、薄暗くしたり、赤ちゃんを囲ったりして落ち着いた状態にしています。
少し話がそれましたが、偶然レインスティックなるものを知った私は、ぜひ自分の子供にも聞かせてあげたいと考えました。
インターネットで調べてみると通販で1500円から4000円程度でなかなか本格的なレインスティックがいくつも見つかりました。
ただ8ヶ月の子供が触るものなので、本物のサボテンでできていたり、竹出てきている本格的なものよりも、小さくてカラフルな方が喜ぶかなと思い、帰宅後せっせと工作しました(笑)
用意するものは、ラップやアルミホイルの芯、つまようじ、きり(小さな穴が開けられれば何でも) 、ハサミ、ビーズなど。必要な人はマスキングテープやカラーテープ
まずラップの芯に螺旋状に穴をあけます。対面にも小さな穴をあけます。
そこに爪楊枝を刺していきます。対面の小さな穴にぐりぐりねじりこむと固定できます。
螺旋状に繰り返すと
最後に飛び出ているトゲトゲをハサミで切っていきます。
端はラップやアルミホイルで閉じ、中にビーズを入れもう一端を閉じれば完成です。
傾けるとビーズが中の爪楊枝に当たりながらゆっくりと落ちていきます。
100均には小さなビーズや細かい石(インテリア用のきれいなもの)テープ等なんでもそろっており、とても便利でした。
いろいろ試しましたが、爪楊枝に当たった時に一番いい音が鳴るのは木製ビーズでした。でもレインスティックに一番近いのは小さなプラスチックビーズだったので今回はこれで。
周りをマスキングテープで覆うといい感じ!
防水用のテープにしたので汚れも気になりません。100均すごい。
調子に乗って週末に100均で賞状ケースを買って大きいものも作りました(笑)
これが子どもに大うけ(良かった)
ラップの芯で作った方は喜んで振り回していました。
↑作ったレインスティックの音色はこちら。爪楊枝に当たりながらゆっくりビーズが落ちていて不思議な音がします。
皆さんも是非レインスティック試してみて下さい!
では(。・ω・)ノ゙